緑内障患者の日記

いつまで続くかわかりませんが緑内障の事を中心に。

続発性緑内障で入院・手術(まとめ)

検索でこのブログに訪れる方がいらっしゃるので、今回の病気について、おさらいしてみようと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。

 

病名

ポスナーシュロスマン症候群による続発性緑内障。左目です。右目は異常ありません。緑内障には、原発緑内障と続発性緑内障があり、他の病気などがきっかけとなったのが続発性緑内障です。ポスナーシュロスマン症候群は、ぶどう膜炎の一種です。以前の記事はコチラ(ポスナーシュロスマン症候群について - 緑内障患者の日記

 

顛末

ある日突然、目の前がチカチカし(立ち眩みの時に少し似ています)、なんか変だなぁと感じましたが特に何もしませんでした。翌日か翌々日、勤務中に視界に違和感を感じました。少し霞む感じで、時間が経つにつれ霞みが濃くなりました。蛍光灯を見ると、光の輪のような、霧の様なものがかかって見え、明らかにおかしいと思い眼科へ行きました。眼圧が58ありました。看護師に『眼圧が高いと言われた事ありますか?』と問われましたが、《眼圧って何?》というレベルでしたから、頭の中は《???》でした。先生からは『恐らくポスナーシュロスマン症候群でしょう』と言われ、眼圧を下げる内服薬と目薬を処方されました。幸いにも眼圧はすぐ下がりました。眼底検査、視野検査は異常ありませんでした。その後、約一年間眼科に通いましたが、眼圧は不安定でした。『炎症が無いのでリンデロンを減らしましょう』と指示に従うと、ある日突然眼圧が30前後まで上がっていました。普通はそこまで眼圧が上がると、頭が痛くなったり吐き気がしたりするそうですが、自覚症状はありませんでした。眼科へ行き、リンデロンの回数を増やすと、ある程度落ち着きました。数ヶ月後、『眼圧も落ち着いたし炎症も起きてないのでリンデロンを減らしましょう』と指示され減らしたところ、視界が白っぽくなり光の輪が見えました。眼科で眼底検査と視野検査を行い、若干異常が現れてきているという事で、大学病院を紹介されました。大学病院では一泊入院し、24時間眼圧測定を行いました。この頃は毎日眼圧を下げる目薬をしていましたが、眼圧が30前後まで上がってしまっていたので手術が決定しました。

 

手術について

トラベクロトミー術でした。病室を出て、手術後、病室に戻るまでの所要時間は約2時間。手術自体は1時間くらいでしょうか。朝食を済ませ、手術の2時間前からは水を含むすべての飲食禁止です。点滴をしてから車椅子で手術室へ移動です。麻酔は点眼麻酔でした。手術中は見えますがメガネを外すので近くしか見えませんし、常に右上を見るよう指示されていましたので、メスや血などは見えません。ぼんやりと金属のキラキラなどは見えました。痛みは少ないですが、全く無いわけではありません。

手術についての以前の記事はコチラ(手術 - 緑内障患者の日記

 

手術後

病室に戻ってから2時間は安静です。手術前に言われてましたが、忘れてて院内のコンビニまで行ってしまいました。飲食の制限はありませんでした。目薬は時間になると看護師がさしてくれました。ガーゼのような眼帯と、プラスチック製の大きめのカバーをつけました。手術により眼球内に血が溜まっているため、寝る時はベッドの上半身部分を30度くらい上げていました。カバーをしているので、メガネをかけることは不可能です。許可が出るまでは洗顔、洗髪、シャワー、風呂は全て禁止です。メガネは数日後から、5日後くらいからは看護師による洗髪と、首から下のシャワー許可が出ました。手術した方の目は、数日は光を感じるだけでほぼ見えず、その後少しずつ見えるようになり、退院時には元通りになりました。ちなみに退院後も感染症の予防のため、許可が出るまでは、【温泉・プール・公衆浴場】は禁止です。筆者も退院して1カ月経ちますが、まだ許可が出ていません。家でも念のため一番風呂に入っています。手術の数日後に眼圧が高くなる事も珍しく無いようで、50になりました。赤血球が詰まったらしいです。

その時の記事はコチラ(入院8日目まとめ - 緑内障患者の日記

  

入院期間

15日間でした。手術の前日に入院し、早い人で10日間くらいといわれてましたが、術後眼圧が上がった事もあり、15日間入院していました。

 

入院費用など

24時間眼圧測定は、3割負担で約21,000円でした。入院・手術は、自己負担額98,800円(内15,120円は食事代)でした。入院前に高額療養費制度の限度額申請をしていたので、自己負担額の初期費用を抑える事が出来ました。

高額療養費制度と医療費控除についての以前の記事はコチラ(高額療養費制度と医療費控除 - 緑内障患者の日記